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四廻
あんなに恋焦がれていたのに 胸掻き毟るほどもどかしかったはずなのに 私はどうなってしまったのだろう 平衡感覚掴めない今は欲望も萎み ついさっきのことは忘れてしまって 本能に個体あけ渡そう ちいと打ちひしがれてしまって ところが感傷は無し 誰からの視線も無し ろくでなし ひとたび疑いたくなる はたして本当に同じ次元に存在しているかどうか 幼心に鏡の世界に踏み入るが如く あの人 なんて切ない愛嬌 儚い可憐さ 唯一見初めた人 どうも上手くいかない 話しかけられたら 滅多にありはしないけど 柄でもない恥じらい 目が合うことはない そんなことしてやるものか 拒んでいるのさ 距離を置くのさ 探られないために あの人は用心深い 容易にはいかない 冷戦さ 制空権が着かず離れず当たらずも遠からず 全くみっともないね下らないことに必死になっちゃって まるで生死を懸けた攻防を繰り広げる激戦区 つまりうかうかしてられない 群雄割拠の身の周り 悠長にオダブツは粋じゃない 必死にもなるさ あああ 人の気も知らないで幼気のない笑みで和ましちゃってさ はあ たまには独占したいもんだ その空間 ひときわ彩ってる 絵になる人だね あなただけだよ あっという間に時は過ぎてしまう あなたもいなくなるのだろう 私じゃない最適を自分で選択して なら良いのかと自虐的に考えもする あの人の幸せに越したことはない 痛める胸は一つで事足りる 行け行けガール こんなに気に病む奴は捨てて思いのままやりゃあいい 優雅に気品振りまいて行け行けガール ファンでもいいのさ人知れず応援させてよ それぐらいあなたに熱が上がってる それぞれ違う道を歩み数奇な巡り合わせに導かれた時 私は白々しく偶然を装うのさ そして食い下がるんだ どうしようもないんだ助けてくれ!とね あなたはみんなのアイドル 唯一無二のアイドル ここまで私を狂わした罪な人
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