第三話

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七分咲きの桜が満開になり桜が紙吹雪みたいに舞う日、俺達3人は同じ制服を着ている。 (まぁ、入学式なだけなんだけどな。 それにしても直と泰は中等から制服が変わらないとして、俺は青のブレザーは似合わないな。) 実は「似合わないな」っと思っていた、惜しくも2人に感づかれたみたいだ。 少し笑いを口に含みながら揃って… 藤沢・眞鍋『瞬は学ランが良いな/// ブレザーはあんまり似合わないかも。』 某ファション評論家の様に、「ズバッ」っと俺の心を貫く。 高萩『言われなくても分かってるよ。』 俺は苦笑いしか出来なかった、意外に自分にこんな一面があると思ってなかった為、ショックを受けてる自分がいた。 小さくないショックを受けていた俺に先に気付いたみたいで、今まで笑っていた眞鍋が表情を整え話しかけて来た。 眞鍋『瞬。最初だけだから、少ししたら似合ってくるよ。』 俺にフォローを入れる眞鍋は凄く格好良いし、周りに気配りが出来ると感じてしまう。 (泰は優しいな、それに引き換え直は…) もう片方の藤沢は笑い続けてる。 (直も根が良い奴なのは知っているが、笑い過ぎだ…) 流石に笑い過ぎた藤沢を見て、見かねて呆れた眞鍋が笑顔で説教をしていた。
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