第一話

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答えが出ない…。 高萩『もう少しだけ、答えが出ないから考えさせてもらっていい…かな? 質問コーナーの最後迄には答え用意しておくから///』 俺が考えている時間で他の質問が出来なくなるのは、子ども達にとって勿体無いと思う。 少年はゆっくり座った。 質問の答えが貰えなかったのが原因か、少し肩を落とし少し不満そうに座っている。 俺は自分の口からとっさに出た言葉で、難しい質問をひとまずは難を逃れたと感じている。 ただ、後で話さないといけないのでものに思いにふけていった。 (最後までに答えを考えておかなきゃいけないな。 せっかく質問もしてくれただから。) っと、今質問している少年より青色のユニフォームの少年をずっと見据えて、心の中で答えを探すために頭をフル回転させ思い出を思い返した。 (多分…今、何言われても聞いてないだろうな。) 周りの人の話している声が遠いが、一応聞こえていると思う。 ただ、あまり頭には入ってこない。 入れない位、昔の思い出が大きいみたいだ。 昔…、高校時代にサッカーを初めた記憶が蘇って頭の中で次々とパズルのように完成していくのを実感出来ていた。
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