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今の状況は百も承知だっただが……今は感情に身を任せてしまう自分が居た
剛が死んだ… 戸田が死んだ…… この言葉だけが何度も頭の中を駆け巡る
銃口が震える程強く銃を握るが震えが止まらない
赤屋「頼むから真野さん
今の俺に近寄らないでくれ頼むから…」
真野「お前にはやるべき事がある筈だろ赤屋…
早見を止めるんだ!」
未だに銃口は震えていた
真野さんは段々と歩調を早めて近づいて銃口を自身の胸元に当てる
真野「撃ってみろよ赤屋
今なら俺を仕留める事が出来るぞ…… 」
赤屋「俺は…あんたや土門さんとは違う……」
俺は銃を降ろして長い深呼吸をしてから暫く目を閉じて落ち着きを取り戻す
真野「俺をどうする?
憎いんだろ赤屋?」
赤屋「あぁ…さっきも言ったが俺は真野さんや土門さんとは違う
真野さんには最後まで付き合って貰う始末はその後
俺が決める……上の奴らに
どうこう言わせない。
これが俺が…鷹さんから教わったやり方だ」
真野「そうか、ではこれからはパートナーだ
よろしくな…」
真野さんは左手を差し出してきた
俺は右手で強く握り締める
赤屋「これだけは覚えておいてくれ真野さん
貴方が幾ら俺のパートナーだからといっても
俺は最後の最後まであんたと俺の間に信頼関係は………無い」
真野「パートナーでも信頼関係は無いか
相変わらず面白い奴だな
赤屋、良いだろう」
俺と真野さんは柱に置いてある銃やマシンガン、ショットガンを肩に掛けて管理課やSP
達が捕らわれている会場へ向かった。
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