動き始める偕堂グループ

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偕堂グループ本社では 慌ただしく社員同士の怒鳴り声が響く 社長室… パソコンにメールの受信を知らせる着信音がなる 若い男は全身高級スーツに身を包んで外の風景を眺めていた時だった 秘書……藤本亜希(フジモトアキ)が伝える 藤本「失礼します社長、赤屋さんという方からメールが来ました」 英二「赤屋さんから?分かったありがとう…」 俺はその時、警視庁が占拠された事件をまだ知らなかった。そしてメールを開くと同時に音声が流れだす 英二「……これは」 するとメールを開いたと 同時に伯父の一平から着信が入る 英二(もしもし、伯父さん?) 一平(英二!赤屋からメールが来なかったか?) 英二(俺も見て驚いたよ……それにこのメールの内容って……) 一平(お前、まだニュースを見てないのか?) 英二(えっニュース?) 英二「亜希、悪いがテレビを付けてくれ」 藤本「分かりました」 資料を整理していた彼女に頼むとニュースでは警視庁が占拠されたというニュースが流れていた 既に周りには特殊部隊の SAT も配備されていた 英二(伯父さん、これって赤屋さんが居る所じゃないか……もしかして赤屋さんは中に…) 一平《あぁ、このメールが来たって事は恐らく中で何かが起きたんだろう ついさっきなんだが、俺の友人も何とか警視庁の中に入り様子を見てくると連絡が入ったが… それ以来中々、連絡が無いんだよ》 英二《そうなんだ…分かった俺はとにかくこの録音されたメッセージを記録して 警察、マスコミに流せる様にしてから現場に迎う》 一平《ちょっと待て! 英二、中にはテロリストが居るんだぞ?》 英二(分かってる…俺だって赤屋さんや死んだ禿鷹に借りがあるんだ) 一平(そうか分かった俺も一緒に行く現場で落ち合おう) 英二(分かった、じゃあ後で…ピッ)
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