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壁に保たれ掛かる剛の胸部からは血が流れ出るそして目覚めた剛の口からも血がゆっくりと流れ落ちてきた
剛「ごほっごほっ……」
赤屋「待ってろ!剛、直ぐに俺が助けてやるから
頼むから踏ん張ってくれ」
俺は土門さんに銃口を向けたまま剛に叫ぶ
土門「まるでドラマだねぇ〰泣けるなぁ」
赤屋「黙れ!そもそもは
土門さん、あんたがやったんだ……俺は……俺は………そんなアンタを許しはしない」
土門「ほぅ…」
土門さんは真野さんから俺に標的を変えた
土門「どうだ、真野?
俺を撃てるぞ…今の俺は隙だらけだ」
真野「くっ…」
土門「撃てないよなぁ〰 下手したら反動で向かいに居る赤屋に当たっちまう可能性が有るんだからな」
赤屋「真野さんっ!構わずこいつを撃って下さい」
真野「馬鹿野郎が💢
この野郎を撃てばこの先何が起きるのか分からなくなるんだぞ!」
赤屋「…それは真野さん貴方が代わりに答えれば」
真野「無駄だ…俺が知らされてるのは此処までだ」
土門「さぁ…どうする?
お二人さん?俺を撃ってみろよ? 早くしないと
香川総監の命だって危ないんだぞ? それに早見の要求…… 戸田辰徳の釈放だってある。
お前達は俺に従うんしか無いんだよ」
赤屋「土門さん…何で戸田を釈放しなきゃならなきゃ行けないんですか?」
土門「決まってるだろ
赤屋…… 駒を揃えるのさ
かつてのお前の右腕だった男……犯罪者を釈放する事で更に事態は悪化する事になるだろう
警察の維新?そんなもん崩れちまえば良いんだよ」
赤屋「クソっ!アンタって人は根っから腐ってやがる💢」
土門「まっ今のお前達には俺を撃てはしないさ
悪いが此処は退散させて貰うよ…… 赤屋」
土門さんが振り返った瞬間だった一発の弾丸が土門さんを胸を貫いた……
土門「ガハッ…… 柏…木
てっ…めぇ………」
剛「ハァハァ…ハァ てめぇの代わりに俺が答えてやるよ
土門…… それに…戸田は釈放なんてさせねぇさ…… ハァハァ……お前は知らないだろうがあの野郎のせいで
1人の女性を……ハァハァ……死なせてしまったんだ」
土門さんは態勢を崩し銃を手放すが再び銃を拾い剛へと向けた時は既に遅く
赤屋「アンタの終着点は此処だよ… 土門達也」
俺は後方から土門さんの頭部を狙い銃弾を放った
土門さんは一言も言えぬまま帰らぬ人となった。
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