~ ミシクルさん ~

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    「だってホントだよ?!ウチ殺されかけたんだからね!!!」     黒い本を手に取るシモン。だが、そのページは硬く閉ざされ開く事はなかった。     「ホント…だもん…。」     「別に疑ってませんよ?僕が体験した現象も科学の度が超えている。今更疑う必要もありません。」     クルスは、信じてくれた嬉しさの反面、いつものように否定してくれて、夢だと言ってくれる事を望んでいた。     「ウチら…これからどうなるのかな?」     クルスは、ウツむいて絶望的な表情を浮かべる。それに追い討ちを掛ける様にシモンは口を開いた。     「クルス君だけが襲われた所から考えると、1人ずつ殺しを楽しんでいるか、クルス君に特別な思いがあるか……ですかね?」     「シモン!!クルスが怖がるだろ!!」     シモンの気遣いのない言葉に苛立ちを込めてシンは怒鳴った。     「そう推測されるのが必然でしょ!!今は感情的な考えなんていらないですからね。どうすれば、この危機を回避できるかが問題でしょ!!」        
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