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「――――ケふっ!?」
地面に転がり、衝撃で咳をするアクル。
泥で身体中が汚れて、強い雨がアクルの身体中を叩き付ける。
「――ッ!? ど、どこ? ここ、どこなんですか!?」
「ここは……まぁ、あんたの住む世界とは異なる場所だな。 文字通り、異世界だ。 あんたにとっちゃな。」
「だ、だれ……だれなんですか貴方は? どこから話し掛けているんですか!?」
頭を押さえながら、必死にアクルは叫ぶ。
自分に話し掛けられた声は、なんとも異様な感じだ。
そう、例えるのならば……喩えるの、ならば――――
「あんたの頭の中に直接話しかけてんのさ。 ちなみに、我がいるのはあんたん中だ。 さっき同化しただろ?」
「ど、どうか……同化?」
先程、暗く黒く輝く不思議な球体に包またのをアクルは思い出す。
「そ、そんな、それってどういう……。」
ガサッ、と背後から音が聞こえた。 草木をかきわける様な…………。
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