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沙雪は、小刻みに震え出した。どうやら泣いているようだ。
み「どっ、どうしたんですか、沙雪ちゃん!?私、何か沙雪ちゃんのお気に障ること言っt「雅ちゃ~ん!!お帰り~~~!!」はうっ!」
沙雪は雅に抱き着いて、泣きはじめた。
さ「帰ってきた~!雅ちゃんが帰ってきた~~!」沙雪の瞳に溢れていた涙は『悲しさ』からくるではなく、『嬉しさ』からくる涙だった。
雅はその意味に気が付くと
み「ありがとうございます、沙雪ちゃん・・・そして、ただいま。沙雪ちゃん」と言いながら、雅は子供をあやすみたいに沙雪の頭を優しく撫でていた。
周りからは、「明日乃って、あの『明日乃グループの?』」だとか、「女神だ!今ここに女神様が降臨なされたぞ!」だとか、まともな疑問から狂ったような言葉まで、皆それぞれ勝手な事を言っている。
俺はというと・・・
(綺麗だ・・・あの、眩しい笑顔は今もあの頃も変わらないんだな・・・)とか思っていた。
ぶっちゃけ言えば、雅に見惚れてた。何たってあの笑顔は、俺が惚れたあの頃の雅の笑顔だったから・・・。
まあ、敢えて例えるなら、さっきそこら辺の男共の言葉を使えば『女神』だろうな。
ゆ「ああ、本当に女神って言葉が似合うよな・・・ボソッ」
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