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ゆ「ふぅ~、風がきもちいな・・・」
み「うふふ、そうですね、行方君・・・」
俺と雅は、そんなことを話しながら夕焼け空を見上げていた。
ゆ「・・・・・・・・」
み「・・・・・・・・」
沈黙が場を包み始めた。
その沈黙を先に破ったのは雅だった。
み「行方君覚えてますか?あの日、行方君と初めて会って遊んだ帰りの空も、こんな風な夕焼け空でしたよね・・・」
ゆ「ああ、良く覚えてるよ。だってあの日は雅と初めて会った大事な日だからな・・・・・・・・雅」
俺は、雅の名前を呼んだ。
雅はこちらを向くと、僅かに緊張の色を顔に出しながらも、俺の目をまっすぐ見つめている。
そして、俺は自分の想いを雅に告げた。
ゆ「雅・・・俺は、あの初めて出会った日からお前のことが好きだったんだ、あの頃は自分の感情の意味が何なのか分からなかったけど、今ならはっきりと言える・・・雅さん、俺と・・・付き合って下さい!」
そしてまた、沈黙がこの場を包み込む。
み「私も、グスッ、行方君のことが、アウッ、好きですよ・・・だから、ウッ、泣いてばかりの私ですがグスッ、これからもよろしくお願いしますね、行方君」
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