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その子は、長く綺麗な黒髪で、瞳も吸い込まれそうな黒、肌は日に当たったらすぐに焼けてしまいそうなほど白く、まるで物語に出て来るお姫様の様だった。
俺はしばらく、その女の子に見惚れていると女の子がこちらに気付き俺を見ると身をすくませ話し掛けてきた。
「あっ、貴方はどなたですか?」
「あっ!僕は那瑠河 行方。君は?」
「わっ、私の名前は明日乃 雅(あすの みやび)っていいます。那瑠河君は「あぁ、僕のことは行方って呼んでくれていいよ」あっ、でも初対面の人を名前で呼ぶのは失礼だって「僕はもう君と会って話してるじゃん。だから、もう君とは知り合いだよ。だから、名前で呼んでもいいんだよ?僕は君のこと、みやびちゃんってよぶからさ!」はっ、はい。では。行方君、行方君は・・・そっ、その・・・何故ずっと私を見ていたのですか?」
行方は、顔を紅く染めながら「そっ、その・・・君がとっても・・・かわいいから見惚れちゃって」そう答えた。すると、突然みやびは顔を真紅に染めると「そっ、そんな・・・照れてしまいますよ、行方君~」と言い頬に手をあてて俯くと
「あの~、行方君・・・わっ、私とお友達になってはくださいませんか?」
「いいよ!」
「ほっ、本当にいいのですか!?」
「だから、いいって言ってるじゃん」と、言って行方が微笑むと、みやびは泣きはじめてしまった。
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