天然少年少女

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あたしが心ここにあらずといった感じでぼんやり手紙の当たりに視線をさ迷わせていると、てんちゃんがポツリと呟いた。 「二週間ぶり、だな……」 「…………え?」 その言葉に、あたしはてんちゃんの顔をバッと見上げた。 に……しゅうかん? するとてんちゃんは少し驚いた顔をした。 それもそのはず、あたしはいつもてんちゃんと目を合わさないようにしていたのに、バッチリと顔を見合わせてしまった。 これにはあたしもマズイと思ったよ。 でもてんちゃんはいつもと違う空気をあっさりとスルーした。 「……あ、マズイ。みんなが下で待ってるんだった」 「あ……そう、なんだ」 「あぁ、悪いな朝子。オレ行くわ。またな」
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