天然少年少女

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「あまくんおはようっ!」 どこからか、誰が言ったのかは分からない。ただその名前が聞こえた瞬間から、登校して来た彼に向かって幾つもの挨拶が飛び交った。 「あっ!天幸くんおはよーっ!」 「天幸おはようっ」 キャアキャアと黄色い声が上がる中、颯爽と現れたのはこの学校で知らない人はいない…… 内田天幸、その人だ。 天から降る幸せと書いて「あまゆき」 流石に出来すぎた名前だと思うけど、決して名前負けしていないのが彼の凄い所。 絵に描いたようなルックス。頭脳明晰、運動神経抜群ときたら非の打ち所がない。 そしてあたしの幼なじみ。
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