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そしてオーファーはゆっくりと歩いて、おじいさんの所に行きました。おじいさんはいつも通り、切り株に座ってニコッと笑いながらハーモニカを吹いていました。
「おじいさん!」
オーファーはおじいさんの前に行くと、元気の良い声で言いました。おじいさんはすぐにハーモニカを吹くのを止めて、オーファーのことを見ました。
オーファーは何かを期待するような輝くような笑みを浮かべていました。するとおじいさんは黙ったままオーファーの頭を撫でました。
「……よく来たね、オーファー」
おじいさんはニコッと笑ったまま言うと、オーファーは笑顔のまま小さく頷きました。
「おじいさん。おじいさんはエドウィン家について何か知ってる?」
オーファーが聞くと、おじいさんは目を見開いて驚いたような表情になるが、すぐにいつも通りの表情になりました。
「そりゃあ知ってるよ。エドウィン家は有名さ。”この村”でわね」
「そーなの?じゃあさ教えて。お父さんに聞いても、お母さんに聞いても、お兄ちゃんに聞いても教えてくれないんだ。何でエドウィン家は有名なの?」
おじいさんが言うと、オーファーはすぐに聞いてきました。するとおじいさんは困ったように一回頭を掻きました。
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