1章『エドウィン家』

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おじいさんはそのまま考え込むように黙り込んでしまいました。するとオーファーは悲しそうな表情になりました。 それを見るとおじいさんはハーモニカをしまい、自分の白髭を触りながらオーファーを真っ直ぐと見ました。 「始めて話す話がこの話で良いか分からないけど、オーファー、君に今日は35年前にあった話しをしよう」 おじいさんは真剣な表情で言うと、オーファーは嬉しそうな表情になって大きく頷きました。 「今から35年前、この村は焼け野原だったんだ。焼け野原と言うのは、木や草が焼けちゃって、緑が何も無くなってしまったってことだ。今から80年前にあった戦争のせいで、45年間焼け野原だったんだ。 そして村の人達は一生懸命と緑を増やしました。しかしこの村は都市から離れているために、何の支援もされないままほっとかれていました。 そんなある日、ある裕福な家族がこの村に来たんだ。その家族はたくさんのお金をかけてこの村に緑を増やしました。その方法はある人に自然を”創る”ように頼んだんだ。 その村にやってきた裕福な家族がエドウィン家なんだ。エドウィン家はこの村に自然を戻してくれたんだ」  
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