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そしておじいさんはまた、いつもと同じようにニコッと笑って見せました。
「うん。君も創れるよ。だけど君は私と同じ道を通ってはいけないよ。君にはもっと良い明日が待っているよ」
おじいさんがニコッと笑いながら言うと、子供は不思議そうな表情になりました。
「君、お名前は何て言うの?」
不思議がる子供におじいさんはふと聞きました。すると子供は不思議がった表情から笑顔へと変わりました。
「僕の名前?……僕はオーファー・A(アンビエンテ)・エドウィンだよ」
「エドウィン?……エドウィン家の子かい?」
おじいさんは名前を聞いた瞬間に少し表情が変わりました。エドウィン家とはこの小さな村の中で一番のお金持ちの家族なのです。
「僕はエドウィン家の次男だよ。そう言っても僕、エドウィン家とか良く知らないんだ」
オーファーは笑いながら言うと、おじいさんはさっきまでのニコッとした表情に戻りました。
「オーファー・A・エドウィン。良い名前だね。オーファー。君はきっと良い大人になるよ」
おじいさんはオーファーの頭を撫でながら言いました。するとオーファーは嬉しそうな表情になったのです。
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