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そんな如月に耳打ちする。 「お前が暴れるから抵抗出来ない様にしているだけだ」 「な!テメェなんか本気出せば」 「それが教師に向かって言う言葉か…出せるもんなら出してみせろよ、本気」 如月の顔に白衣の男は顔を近付けからかう様に言う。すると。 ペッ 如月は最後の抵抗とばかりに近付いてきた男の顔に唾を吐き出す。 「…ざまぁ」 男の頬に着いた唾液がだらりと垂れる。 今更ながら男の視線が痛いくらい怖い。 だが黙ってやられている如月でもなかったから仕方がない。 男が口を開く。 「これが本気か?」 目が怖い。だけどそれに負けずと如月。 「うるせっいいから離せよ、俺とバトりたいんだったら対等ぅん…っ」 それ以上は続けられなかった。 男に突然口を塞がれたからだ。 勿論、両手は如月の手を押さえているから塞いでいるのは、 (口ぃ~っ!!!!!?) 舌を入れられ歯列をなぞられる感じに下腹部に痺れが走る。 (…て、えぇえぇぇ!!!まじか俺っ!) 「んっ~ぅん~んっ!!!」 (ぅ、息もヤバ…) 苦しそうな顔の如月に気付き口を離す。 「おい、平気か?」 「う…はぁはぁ…くそっ」 如月はやっとの事で肺に酸素を送り、男を睨む様に見上げる。
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