42人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな如月に耳打ちする。
「お前が暴れるから抵抗出来ない様にしているだけだ」
「な!テメェなんか本気出せば」
「それが教師に向かって言う言葉か…出せるもんなら出してみせろよ、本気」
如月の顔に白衣の男は顔を近付けからかう様に言う。すると。
ペッ
如月は最後の抵抗とばかりに近付いてきた男の顔に唾を吐き出す。
「…ざまぁ」
男の頬に着いた唾液がだらりと垂れる。
今更ながら男の視線が痛いくらい怖い。
だが黙ってやられている如月でもなかったから仕方がない。
男が口を開く。
「これが本気か?」
目が怖い。だけどそれに負けずと如月。
「うるせっいいから離せよ、俺とバトりたいんだったら対等ぅん…っ」
それ以上は続けられなかった。
男に突然口を塞がれたからだ。
勿論、両手は如月の手を押さえているから塞いでいるのは、
(口ぃ~っ!!!!!?)
舌を入れられ歯列をなぞられる感じに下腹部に痺れが走る。
(…て、えぇえぇぇ!!!まじか俺っ!)
「んっ~ぅん~んっ!!!」
(ぅ、息もヤバ…)
苦しそうな顔の如月に気付き口を離す。
「おい、平気か?」
「う…はぁはぁ…くそっ」
如月はやっとの事で肺に酸素を送り、男を睨む様に見上げる。
最初のコメントを投稿しよう!