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男は如月の首にかぶりつく様なキスをする。
「…っあ」
塞がれていた口がやっと開放された筈なのに助けを呼ぶ事ができない。
出るのはただただ喘ぎ声だけだった。
段々と速くなる男の手に限界が近くなる。
「だっ…やめ…ろっ!」
「やめていいのか?」
そう言えば男が速める手を止めた。
「…っ」
高まる精感が行き場をなくして混乱する。
「はぁ…」
苦しい、早く、この苦しみから抜け出したいのに…。
生理的な涙がこぼれる。
早く、イカせて。
こもる熱を早く出したくて、男に腰を擦り寄せる。
自分でも信じられない行動にびっくりするも今はそんなことどうでもいいように感じる。
「続けていいのか?」
男が聞いて来る。
「早く、イカせろ…っ」
すると男は先程の動作を再開した。
相手はちょうどいい力加減を与えて来る。
「あっあっぁっ…!!」
ビクン
射精の衝動に堪えていると…。
「早いな」
男の声だ。
男は丁寧に如月の吐き出したものを拭い衣服を正す。
そうして何事もなかったかの様に空き教室を出て行ってしまった。
「はぁ…はぁ…」
静まり返った教室の中に疲れた体を横たえる。
「はぁ…俺…男にヤられ…」
静になった教室に如月の粗い息遣いだけが残った。
「…の野郎っ~ゼッテーコロス!!」
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