運命の出会い

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「…ったくぅー、どこ行ったのよー」 走りながら相原笑がゲームセンターの方を見に行った。 「あっ、お兄ちゃん。もうー、こんなトコに居たの?帰るって。行こっ?」 周りを気にせず、兄 真紀(マサキ)に向かって言った。 「何?真紀さんの妹?」 真紀の横に居た男の子が言った。 「ああ。そんじゃ俺帰るわ。誠、彼方またな」 そう言って二人で外に出た。 そしてしばらく歩いていると真紀が突然、『あっ!』と叫んだ。 「ど、どうしたの?」 笑が胸をおさえながらビックリした。 「本忘れた。お前、ちょっと行って取ってこいよ」 「なんで私が取りに行かなきゃいけないのよー」 「いいから早く取ってこいって。俺、先行ってるから」 と、さっさと先に行ってしまった。 「ちょっ…んもぅー、なんで私が…」 真紀の後ろ姿を見てブツブツ言いながらまた来た道を歩いていった。
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