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それから2、3日後。
笑の家に一通の手紙が届いていた。
笑が帰ってくるなり、自分んちのポストを見た。
「あ、私宛ての手紙だ。愛美ちゃんからかなぁ」
そう言いながら、手紙をポストから取り出して手紙の裏を見た。
「あれ?杉山彼方?誰、この人。でもどっかで聞いた名前だけど誰だっけ?」
考え込みながら玄関の戸をガラッと開けた。
プルルルルルー
「わぁ!びっくりしたぁー」
そう言って靴を脱ぎ捨てて受話器を取り上げた。
「はい、相原ですが…」
「あのー、杉山ですけど、笑さんいらっしゃいますか?」
あ、さっきの…
と、手紙を見た。
「私ですが…」
「…覚えてますか?」
「えっ?」
「俺、この前真紀さんとゲームセンターに居た…」
彼方が言っている途中で笑が、
「あーあー、覚えてます」
「よかったー。手紙…届きました?」
「今、見ようと思って…」
「あのさー、俺とそのー…文通しない?」
「はぁー?何で?だって初めて会ったばっかなのに…」
「そんじゃ。詳しいことは手紙に書いてあるから読んでくれよ。返事待ってるから。じゃ…」
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