プロローグ~あなたへ~

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私は日記を書きながら、今日の出来事を思い出していた。 付き合っている彼氏の名前は『榎本 大地(えもとだいち)』。 彼を暴力団や悪徳業者などを相手にする詐欺師に私は売った。 思い出せば、彼氏との出会いは 『男恐怖症』 の私を変えてくれるきっかけとなった。 男なんて動物と同じ。 女を道具にしか思っていない。 自己中心で 独占欲が強くて、 自分は好き勝手にしてるのに 女には束縛する。 肉体を狙う人間の格好をした、欲求不満の動物。 だけど、大ちゃんは違ったの。 だけど、私はあなたを売ったの。 だから… 売ったの。 私はそんな女なの。 、
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