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「…こんにちはぁ~。。。」
おずおずと顔を出す私。
そんな私の目の前に あの人は 屈託のない笑顔をまとって 現れた。
「あっ、こんにちは~!
入部希望者の子だよね?」
そう言って なにげない一言を言った彼の笑顔は、すごく眩しかった。
彼の名前は 藍沢拓登(あいざわ たくと)。
『私とはたぶん性格も正反対の人なんだろーなぁ~。』
彼の声を聞いて、奥から次々と先輩達が登場。
部長の智(さとる)先輩、同じ科の愁(しゅう)先輩と一緒に、楽しそうにはしゃぐさまは、まるで小さな子供みたいだった。
そんな3人の様子を見て、さっきまでの不安はどこかへ消えてしまい、私はつられて笑っていた。
『よかった、一時はどーなるかと思ったけど、これならすぐ溶け込めそう…♪』
安心しきった私は眩しく笑う拓登センパイを目元を緩めて見ていた。
この時はまだ、この先彼と深く関わるコトになるなんて 予想がつくはずもなかった。
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