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「いいわ、舐めさせてあげる」
綺麗な指で、口から靴下が取り出される。
「―――あ…」
口内の異物がなくなり、思わず声が漏れた。
少女は微笑んで、靴下を男の瞼においた。生温かく、しっとりと濡れている。
「ほら…」
顔の前に突き出された黒い革製の靴の先端。
男は震えながらゆっくりと舌を這わせはじめる。
「もっと…でないと貴方は奴隷になれないわ…」
その言葉に、だんだんと噛み付くような動きになっていく。
しばらくそのままなめていると、少女は微笑んで言った。
「いいわ、楽にしてあげる」
男は一層靴を舐める。
首に巻き付いた黒帯を引くつよさが強くなる。
靴は光沢を増していく。口の端から唾液が溢れる。
下腹部に快感が走る。靴を舐める。首が絞まる。腰がゆれる。前が見えない。帯が喉を圧迫する。痛い。黒い革ぐつをはむ。こわい。くるしい。いたい。くびが…―――。
そのうち男は動かなくなり、あとには何もなくなった。
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