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ここでやられて死ぬつもりなのか、あるいは他に目的があるのか。
例えば、自分がいなくなった後に絶対悪の妨げになるような人がいたら困るから、とりあえずここでいったん邪魔者は排除しておくつもりなのかもしれない。
今『仲介屋』が『絶対悪』であることを知っている人物は、どれだけいるのだろうか。
それを知っている人を全員排除するのは、多分相当骨の折れる仕事だろう。
だが、偶像崇拝を始末しておけば、若干は楽になる。
あの人は敵としては本当に厄介だ。
そう思って絶対零度も今ここにいるのかもしれない。
それにしても。
「姫、超やる気だ…」
楽しそうな偶像崇拝を見て、少々ため息が出た。
「何故やる気だと思った?」
天国さんが不思議そうに首を傾げた。
「なんでって…あんな軽装見たことないですから」
いつもなら少々動きにくそうな格好をしているのに、今日はなんだか。
いつもの裾の絡みそうなバギーパンツも、今日はブーツにインされちゃうようなタイトなジーンズだし。
いきいきしてるなぁ。なんか水かぶったカエルみたい。
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