参【死体】

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 それから僕は奏者に連れられて、リビングへと戻った。 「緊張した?顔色が悪いよ」  リビングで待っていた絶対悪が、くすくすと笑う。 「一度くらいはあの状態の四季も見てほしかったからね。ちゃんとしっかり見てくれたみたいで嬉しいよ」 「…ずっとあの状態なんですか?」 「そうだね、あと少しの辛抱だよ。今は眠れないだけだから」 「眠れない…」  絶対悪は立ち上がり、リビングの隅の食器棚からグラスを三つ取り出すと、僕たちを手招きした。 「話はお茶でも飲みながらゆっくりしようよ、夢路君」  僕たちは、促されてソファに腰を下ろした。  ちょうどそこに、急須と湯飲みを乗せたお盆を持って、棗が入ってくる。 「二人とも戻ってたの」  そのお茶が、絶対零度のための物だというのは、容易に想像できた。 「玉露?いいもの買ってきたね、棗」 「…四季とお茶飲むのは久しぶりだし」  絶対悪は笑いながら、僕にアイスティーを差し出した。  それを受け取って、僕は口を開く。
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