参【死体】

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 まだ話をしたい、と言って、お茶をまた一口、飲み込む。 「四季は夢路が好きだね」  絶対悪の言葉に、僕は複雑な気持ちだった。  どうしてそんなに気に入られたのか、まだ僕にはよくわからない。  ていうか、正直なところ、わからないことだらけでついていけないのだ。  絶対零度には、沢山聞きたいこともある。 「大丈夫?」 「聖一が仕事に行くまでここにいる…」 「はいはい」  僕は絶対零度を見つめながら、無意識のうちにキスの面影を探していた。  どうしてこんなに別人に見えるんだろう、とか、絶対零度はいつも少し悲しげだな、とか、そういうことを、考えた。  ただ、ここにいるときの彼は、嫌いじゃないかもしれない。  戦いの場所では絶対的な殺意に溢れていた彼も、ここでは静かで、穏やかな雰囲気だ。  それがここにいる家族に対する愛情の表れだということは、何となくわかる。 「夢路、こっちはどう?暮らしていけそう?」 「あ…うん、いいところだよね。棗や永遠に少し案内してもらったよ」
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