参【死体】

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 それはいつのことだったんだろうか。いつから、そんな思いを抱えているのだろう。 「四季」  ふとリビングの入り口を見ると、棗と天国さんの姿があった。 「先生…」 「調子はどうだ」 「…まあまあ。もう普通に生活は出来そう、かな」  そうか、と短く答えて、天国さんは四季の隣に座った。  棗がグラスを取り出し、天国さんの前に置く。  僕はなんだか少し緊張しながら、二人を見ていた。  絶対零度がこうなったのには天国さんだって関係しているはずだ。  絶対零度は、今もこうしてそばにいる天国さんを、どう思うんだろうか。  知りたいことが多すぎる。 「…四季」 「はぁい?」 「……いや、何でもない」  天国さんには何か、思うところありそうだ。 「ねえ、先生。先生がいるならうたた寝していい?」 「…かまわんよ。死にそうになったら機械にぶち込んでやるさ」 「ぶち込まれちゃ困るなぁ」
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