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そんな時、女子がこっちを見ながらヒソヒソと話しをしてた。
(ねぇねぇ、あの二人かっこよくない?)
(やっぱりそう思う?どうしよう!?どう、話しに行こうかな!)
口元を隠しているが、丸聞こえだぞ。
本当にコイツらはバカだ。
「ひでぇー、ううぅぅ………」
そしてコイツもうぜぇ。さっきからギャアギャア喚いていい加減本気でイライラしてきたぞ、おい。
「「「!!!!???」」」
ん?
急に静かになったぞ。何でだ?
「………………」
そうか、イライラが顔に出ていたか。
「まあまあ、そう怒らず楽しくやろうよ」
眼鏡をかけた知らない男子が俺に話しかけてきた。
なんでこう俺に群がる………
「誰だあんた?」
「おっと、失礼。僕の名前は川島 遼(かわしま りょう)。同じクラスだからよろしくね、彰人くん」
そう言い遼は俺に握手を求めるように手を出した。
「………………」
だが俺は、それを嫌い無言に席を立ちトイレに行った。
「あれ?僕、なんか気にさわることを言ったかな?」
場の雰囲気は最悪までに悪くなった。
「かっこいい顔してんのに、………感じ悪」
出ていった彰人の影を見つめるショートカットの女子がいた。
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