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『凛。帰るぞ。』
将介のその言葉を聞いて、周りがザワつく。
『…うん。瑠衣ちゃんまた明日ね(・д・;)』
そう言葉を残すと、将介は私の腕をつかみ廊下へ向かう。
廊下までの距離が遠く感じる。
『将介と斉藤って付き合ってんの??』
『斉藤さんって大人しそうにみえて、結構違うんだね…』
『相手が将介くんとは…』
『将介と斉藤は仲良いから、怪しいと思ってたんだよな。』
雑音かのように、聞こえる。
なのに、はっきり言ってることがわかる。
こりゃ明日の話題持ちきりだな。
そんなこと考えながら廊下へ出る。
将介は全然動揺してない。
そんな将介は初めて見たよ。
いつもはふざけてるのにね…。
なんだか調子狂うなぁ…
学校を出て、将介が話かけてくる。
『凛。今日お前に相談あってさぁー。なんか連れ出してごめんなぁー(*´ω`)』
『別にイィけど…なに??』
将介がすこし照れながら口ごもる。
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