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ふと、私の足が止まる。
将介が『どうした?』と私に声をかける。
私は答えず、ただ
ただ反対車線を歩いてく、お兄ちゃんを見る。
将介が気づく。
私があまりに切なそぅな顔でお兄ちゃんを見ていたのか。
それは、将介しか知らない。
お兄ちゃんが見えなくなる頃、
『凛!!ここ入るぞ!!』
将介が私に話かける。
『うん。』
声に元気もない。
将介もそれに気づいていた。
入ったお店は、ちょっとした小物屋さん。
ミニハットにピアスにネックレス。
キラキラ光る物がたくさんおいてある。
『凛-。こういうのどぅ??』
四つ葉のネックレス。
四つ葉の形をしていて、四つ葉の一枚には、緑の石が小さく光る。
なかなか可愛い。
だけど、私の目には、ピンキーリングが目に入った。
『…このピンキー…可愛い。』
クラウンのような形のピンキー。
特に石とか変わったのは着いてない。いたってシンプルなピンキーリングだ。
『それ?…なんか、イィ感じだな(*`∀')』
将介が私の横で笑って、そのリングを手に取った。
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