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『ん!』
将介に手を差し出される。
私は無意識に手を将介に差し出す。
その指に将介は、手に取ったピンキーリングを入れる。
ちょっと大きいみたいで、若干緩い。
『なんか私には、おっきいみたい(笑) でも、将介が気になる子にあげるんだし…私で合わせちゃダメでしょ(笑)』
半分笑う。
けど、将介は
『…兄ちゃんが、そんな好き??今の凛…泣きそうな顔してるぞ…。』
その言葉に胸が痛む。
痛くて、いたくて仕方ない。
それと同時に涙が溢れ出す。
『気になるなら、直接兄ちゃんに聞けばイィだろ??俺の前で、…無理すんなって。』
うん。うん。
私はうなずきながら、一端外に出る。
外はすっかり暗くなり、帰宅帰りなのか、車の通りが多い。
私は将介と話が出来る公園へ、歩き出した。
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