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少しだけ、嫌な感じがした。
私は部屋を飛び出し、お兄ちゃんの家に向かった。
玄関からおばさんが出てくる。
『あら??凛ちゃんおはよ。』
『おばさん!!お兄ちゃんは!?』
『悠希は、昨日帰ってないわよ??友達の女の子送るからって。彼女かしら??笑』
おばさんは、ニコニコしながら話す。
『おばさんありがと。』
そう言って駅まで走った。
昨日、私があんなこと言ったから、お兄ちゃんが紅音さんと…。
走っているせいか、それともお兄ちゃんのこと考えているせいか、だんだん苦しくなる。
駅に出るところで止まり、お兄ちゃんがくれた、クラウンのピンキーリングを見る。
『お兄ちゃん…。』
涙が溢れ、目を閉じる。
上を向き、無理やりにも涙をのんで走り出そうとしたとき
『凛??』
お兄ちゃんの声がした。
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