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すべてを話終わると、私も瑠衣ちゃんも黙る。
沈黙が続いたとき、瑠衣ちゃんが口を開く。
『…凛ちゃんはずるいよ…。お兄ちゃんが好きなのに…、将介くんに甘えるのは、…虫が良すぎる…。』
確かにその通りだ。瑠衣ちゃんが怒っても仕方ないことだ。
『…将介くんは、凛ちゃんが好きなんでしょ…。私、もぅ…』
『やめたい??将介が私のこと好きならやめたいの??』
瑠衣ちゃんの一言がキツいから言い返したんじゃない。
それから逃げようとする瑠衣ちゃんが嫌だったから、怒鳴ってしまった。
『私…確かに瑠衣ちゃんに悪いことした。けど…瑠衣ちゃんの将介を思う気持ちはそんなに簡単に無くなるものだったの??』
声をおさえて瑠衣ちゃんに問いかける。
『…。ふふふ。』
瑠衣ちゃんが笑い始めた。
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