体育祭①

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『んじゃ、斉藤さんから順番にバトンの練習しましょ??』 陸上部の村上さんが言う。 私から将介、将介から村上さん、村上さんから輝、輝から涼ちゃん、涼ちゃんから和哉。 誰かケガをしても、補欠がきちんと出来るように、馬目さんも、良平も練習に混ざる。 その練習を瑠衣ちゃんはずっと見ていた。 ずっと走りっぱなしの私達に、瑠衣ちゃんはずっと応援していてくれた。 水分補給と休憩ってことで、瑠衣ちゃんと話をしていると、お兄ちゃんが校門の前で立っている。 『あ!!お兄ちゃん!!連絡するの忘れてた↓↓瑠衣ちゃん。私ちょっとお兄ちゃんと話してくる。』 『いってらっしゃい。』 瑠衣ちゃんに見送られ、私はお兄ちゃんのところへ走り出す。 『お兄ちゃん!!ごめん!!!』
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