二日目。

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○月△日(水曜日) 天気 晴れ 「人がいるぞ!ヘリですぐに救助を……」 僕を起こしたのは、愛用の目覚ましの音じゃなくて……爆発音だった。 「くっ、またヘリがやられたのか。仕方あるまい、歩いて助けに行くぞ」 ぼんやりする視界。 窓なんか開けてないのに、前方全てが外の景色。 壁なんか、見当たらない。 「そこの少年、生きているのか!」 遠くの道路から、武装したおじさんが手を振ってきた。 遠過ぎて声はよく聞き取れなかったけれど、とりあえず手を振っておこう。
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