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声をかけてきた男の子は活発そうな、明るい印象を受けた。
緋色は自分が声をかけられたのに気付いて、少しビックリして声が裏返る。
「え…わ…お……俺の事!?」
怪しいって…
まさか女だってバレた!?
「緊張してんのか?そりゃそうだよなー。何てったって最終選考まで残ってんだもんな」
人懐っこく笑う少年に緋色はバレてない、とホッと胸を撫で下ろした。
「ありがとな。心配してくれて」
「いーえ。あ…俺『庵(イオリ)』な。お前、名前なんてーの?お前面白そうだし仲良くしよーぜ?」
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