雲の上のアイツ

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「わっ…ご、ごめんなさい」 こ…怖い…… 誰? 緋色がビクビクしながら扉の前から退くが、庵は呆然と立ち尽くして…そして驚いた様に声をあげる。 「だ……だ、だ、だだ」 だ…? 「『ダイヤ』の明日(アス)さん!!」 緋色はピクリと『ダイヤ』という言葉に反応し、息を呑んで明日を見る。 短い髪に高い身長……なのに体型は武骨じゃなく程好く引き締まっている。 コイツが…『ダイヤ』のメンバー… 「おい明日どけ…入れないだろ?」 そう言いながら明日の背中から出てきたのは、表情が乏しい…しかし綺麗な顔をした青年。
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