『ダイヤ』

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緋色は痛む足を押さえながら恐る恐る訊ねる。 「もしかして…貴女もダイヤのオーディションを受けるんですか?」 美少年は一瞬強ばった顔をして… そして微笑んだ。 「まぁね」 緋色に一瞬ゾクリと悪寒が走った。 その爽やかな微笑みが何だか…… 怖くて… 緋色は顔を強張らせながら、足の痛みを忘れてスックと立ち上がる。 「お……俺…先に行きます!!オーディション始まるんで…お互い頑張りましょう!!」 緋色は足の痛みを今だけ忘れて、逃げ出すように会場に走り去っていった。image=247472896.jpg
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