『ダイヤ』

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美少年は緋色の去っていった方を見ていると、後ろから複数の足音が美少年の後ろで止まる。 「仟(カシラ)」 カシラと呼ばれた美少年はユックリと振り向く。 するとソコにはまたもや二人の美少年が立っていた。 髪の短い方の男の子が変なモノを見るかの様な視線でカシラを見下ろす。 「そんな所で屈んで何してんだ?」 すると仟は怪しげに広角を上げると、立ち上がり目の前の大きな建物を見上げた。 「いや……?別に――…」 その表情は先程の爽やかな笑顔とはうってかわり、何かを企むような…楽しいオモチャを見つけたような怪しい笑顔。
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