雲の上のアイツ

2/10

147人が本棚に入れています
本棚に追加
/381ページ
あ……良かった 間に合った… 緋色は痛み始めた足を庇いながら、控え室の扉を開けた。 ガチャ… (うっわ!) 控え室の空気はピリピリとしており、緋色が入ってきた途端睨んでくる人もいた程だ。 (感じ悪……でもさすが最終選考…カッコいい人多いな) そんな下心が頭に出てきて、緋色は下心を振り払うように思いっきり首を振った。 (な、何考えてるの私!?違うでしょ!!) そんな緋色の奇行を見て、一人の受験者が声をかけてきた。 「なぁ…アンタ怪しいぞ?」
/381ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加