雲の上のアイツ

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あ……良かった 間に合った… 緋色は痛み始めた足を庇いながら、控え室の扉を開けた。 ガチャ… (うっわ!) 控え室の空気はピリピリとしており、緋色が入ってきた途端睨んでくる人もいた程だ。 (感じ悪……でもさすが最終選考…カッコいい人多いな) そんな下心が頭に出てきて、緋色は下心を振り払うように思いっきり首を振った。 (な、何考えてるの私!?違うでしょ!!) そんな緋色の奇行を見て、一人の受験者が声をかけてきた。 「なぁ…アンタ怪しいぞ?」
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