147人が本棚に入れています
本棚に追加
あ……良かった
間に合った…
緋色は痛み始めた足を庇いながら、控え室の扉を開けた。
ガチャ…
(うっわ!)
控え室の空気はピリピリとしており、緋色が入ってきた途端睨んでくる人もいた程だ。
(感じ悪……でもさすが最終選考…カッコいい人多いな)
そんな下心が頭に出てきて、緋色は下心を振り払うように思いっきり首を振った。
(な、何考えてるの私!?違うでしょ!!)
そんな緋色の奇行を見て、一人の受験者が声をかけてきた。
「なぁ…アンタ怪しいぞ?」
最初のコメントを投稿しよう!