新しい朝

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家から学園まで約35分かかる。右手の大通りにでて桜並木道行き、左手の坂を上りきったとこが学園。 心地良い風に吹かれながら歩を進めていると、聞き慣れた声で後ろから挨拶がきた。 「おはよう、秀」 振り返ると縁のない眼鏡の似合う、さっばりとした顔つきの男が立っていた。 「えっと…どちらさま?」 「朝から冗談はよせ、秀」 「そう…言われましても…」 「ふぅ、まっ冗談に付き合うとするか」 「いいよ、圭おはよ」          「やけにあっさりだな、悪い物でも食ったか?」 「食うか!!ったっく」 軽くいつものやり取りを交わす。
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