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ふと圭の後ろに隠れていた者が、ぴょこんと出てきた。
｢秀人ぉ、私は覚えてるよね♪｣
｢大丈夫だよ、おはよ沙織｣
｢うん、おはよぉ～♪｣
この二人は中学時代からの親友軽く紹介。
桜井圭吾。頭脳優秀にして、天才ハッカー。スポーツ万能で桜井財閥の御曹子。これがまたモテるんだ。
で、隣にいるのが吉川沙織。運動神経バツグンのショートカットが似合う元気娘。ちなみに圭吾の彼女でもある。
ちなみに二人をくっつけたのは俺って落ち付き。
｢ねっね、クラス一緒だといいね｣
｢どうかな、だといいが｣
｢沙織は、最低圭とだけでしょ｣
｢うん、秀人とは離れても圭ちゃんとは一緒がいい｣
などと話に華が咲いたころ、坂の途中に一組のカップルがいた。
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