プロローグ

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小鳥の囀りが聞こえる。 まだ覚めやらない夢を、やわらかな朝の日差しが目覚めさせる。 (……今日は何日だっけ…) 目をつぶったままぼんやりと考えるのだが、頭のギアがうまく入らない。 (まぶたが開らきゃしない…) それもそのはず通夜や葬儀で肉体的にも精神的にも限界にきていたのだから。 二ヶ月前、両親は中一の俺をのこして死んでしまった。 地方への墓参りの帰りに事故に遭って… その後も親戚とかが頻繁に出入りし、今後の話しやら学校やらで疲れきっている。
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