Secret thought2

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「海斗、わりぃ!先に帰ってて!」 「また…?」 「わりぃな!来週からはまた一緒に帰れるからさ」 「わかったよ…」 顔の前で手を合わせて頭を下げる陽介のこの姿をもう何度見たか… セフレを卒業して2ヶ月…恋人という位置につけてホント幸せで、毎日これは夢なんじゃないかって思いながらすごしてた。 陽介の告白を聞いたときは嬉しくて涙が止まらなかった。不器用な陽介の気持ちやお互い隠してた気持ちを吐露して、再スタートをきったのに… ここ1ヶ月、陽介との時間は減る一方… 休みの日も会えない…メールをしても返って来ない日が多い…。 陽介の気持ちは疑いたくはないけど…俺にはもう飽きてしまったんじゃないかと気がきじゃないよ。 「あれ?陽介は?」 「知らない、今日も用事があるんだって」 帰る準備をしていれば、友人の実(ミノル)に話しかけられた。 「ふーん、じゃあこれから暇だろ?海斗もこれから俺らとカラオケ行かねえ?」 「んー…じゃあ行こうかな。誰が行くの?」 「よっしゃ、…あー、悟と冬吾と達也。あいつら先に玄関で待ってる」 「そう…いつものメンバーか…」 「ん?不満?」 「ぜんぜん、むしろ落ち着くからいいよ」 陽気な実の言葉に、さっきまでの不安を誤魔化す様に笑顔を浮かべて見せれば、実は「そうだろう」と胸を張って俺の頭を撫でた。
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