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欅学院とは俺たちが通う白神高校と同じクラスの自治制度をとっている高校である。
ローカルルールで細かいことで違っていることもあるらしいが、制度に関してはうちとほぼ同じらしい。
生徒数、規模は白神高校とあまり変わらない。
学院長がうちの校長の親戚らしく、例に漏れず大富豪らしいので、創設時に白神高校と同じ制度をとったそうだ。
そのついでに姉妹校としての締結を結んだらしい。
位置的には白神高校よりもずっと北の東北地方にあるらしいので、入学以来、存在は知っていても交流などはなかった。
とまあ、説明的な感じになったが、端的に言うとほとんど自分たちとは関係ない人たちだったということだ。
カマちゃんの話があってから教室内はどこか落ち着かない雰囲気が占拠しており、授業中でもみんなどこかそわそわとした印象を受けた。
そんな日の昼休み。いつも通りの面子で昼飯を囲っていると話題はやはり対校戦に関してのことで持ちきりとなった。
「欅学院っていうと、東北の方にあるんだろ?それじゃ、実際に勝負する時にはどちらかが遠征することになるのかね。」
疑問に思うことは色々あるので尽きない。
「う~ん。どうだろうな。パソコンを介してのネット経由の対戦ってのもあるけど、うちの校長はそんなしみったれたこと嫌いだろうしな。」
とパンをちぎりながら広太。
「俺は授業潰れりゃなんでもいいけどな。フハハ。」
なんて言ってるのは炭酸好きのならず者(または曲者、不良)マサこと成岡雅之だ。
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