第二章

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実際の勝負まで二週間しかないということで、今日もリーダー会議が行われるようであった。 確かに一年生全員を一挙に動かさなくてはならないので、暇を持て余している時間など微塵もないのだろう。 カマちゃんの話によると、今日の会議で勝負に関しての詳細が知らされるということらしいので、おそらく明日の朝には勝負に関しての全容が見えて来るだろう。 そんな翌日。 勝負のことについて考えていたら眠れなくなってしまった俺は割と幸せな人格なのだろう。 眠い目をこすりながら登校。 教室に入るとやはりと言って良いのか、黒板に重要連絡があるとの告示が書いてあった。 眠れなかった影響で俺が席につくと間もなく矢部が教室に入ってきた。 一通りいつもの出席確認などを終えてからカマちゃんが教壇に立ち、説明を始めるかと思ったらプリントを配り始めた。 俺のところに回ってきたので、読んでみる。 "今年度の対校戦について" というタイトルのついたものであった。 全員にプリントが行き渡ったのを確認してからカマちゃんが話し始めた。 「今渡したプリントに書いてあることが昨日のリーダー会議で知らされた今回の対校戦に関する詳細です。今日の5、6限を使って全一年生での集会を開いて詳しく話します。分からないことやもっと詳しく聞きたいことがあるなど質問があったら、そこでしてください。」 そう言って朝のSHRはお開きとなった。
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