第二章

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目を通しておくことにする。 最初書いてあることがよく分からなかったが、広太の解説付きでようやく理解できた。 勝負についての詳細を頭の中で整理してみることにする。 種目は棒倒しのようなものであるが、かなり規模が大きく、ルールが複雑である。 まず各校二本の長い棒を渡される。その上に旗を差す。 勝敗は敵の旗を取って、自陣の指定された場所に置いた数の多いほうが勝ちとなる。 制限時間が過ぎて同点の場合は、先に旗を置いたほうが勝ちのサドンデスとなる。 場所は白神高校校長が所有している森林で行う。南北に500m東西に1km。東西南北100m刻みで目印となる看板を置いておく。これに触れてはいけない。 ◎詳細 武器の使用は一切認めない。 参加する生徒は防具を着用する。 さらにタグのついたベルトを着用する。 このタグを取られた時点でブザーが鳴り、その生徒は失格となる。 しかし、ベルトにある"捨て身モード"のボタンを押してから二秒の間にタグを取ると、失格者確定となるまでに三分間の猶予が与えられる。 失格した生徒の情報は本部のパソコン及び、両校に配布するパソコンに通知される。 失格した生徒は戦闘に関与してはならない。 失格した生徒は最寄りの牢屋へと向かう。 ブザーの音は敷地内の監視役の教員の持つ鍵によって収まる。 ※なお、生徒、および教員に不正があった場合原則として所属する学校の即時敗北に処する。 ◎配布されるもの 棒、旗2本ずつ パソコン1台 無線18台 双眼鏡10個 原則としてこれ以外の道具は使ってはいけない。
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