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ある日のこと、昌宏は考えていた。
「俺、何しに大学に来てんのかな?仲間を作るため?将来のため?・・・何故だ?」
そうぼやきながら、大学の校舎の中をブラリと歩いていた。
そう、彼には目的がないのだ。
そう考えて歩いているうちに誰かとぶつかった。
(ドンッ)
「ウワッ」
「キャア」
「痛いな、どこみて・・・」昌宏の言葉が止まった。
「スイマセン、急いでたから。」
とその女性は言った。
「いいや、お・・・俺が悪いんだ。考えごとして歩いていたから。」
昌宏はかなり緊張した言葉遣いで謝った。
昌宏はその女性に一目惚れしてしまった。
「スイマセン、私、急いでるので・・・。」
と、女性が言った。
「あ・・・あぁ、ご・・・ごめんね。」
昌宏が謝った。
女性が段々と離れていく。その時・・・!
「あ・・・あの。」
昌宏が声を掛けた。
「はい?」
女性が答えた。
「名前は何と言うの?」
昌宏はそういっていた。
「佳奈江です。それじゃ、また何処かであったら話しましょう。」
と女性、佳奈江は言った。
それが昌宏と佳奈江の出会いの始まりだった・・・
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