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「お前ら席着け~」
相変わらずやる気のない先生の声がして皆それぞれ席に着く。
俺はビックリし過ぎて未だに混乱中。
「転校生楽しみだな」
俺の隣の席の武がこっそり耳打ちして離れる。
楽しみな訳ないだろ?
転入試験はどうしたよ?!
「転入生を紹介する~」
先生の言葉に沸き上がる教室。
落ちていく俺。
「入れ」
皆が期待の眼差しを向ける教室のドアがゆっくり開いていく。
そしてドアから現れたのは、
黒髪にブルーの瞳をした超絶美少年。
………………誰?
「シャロン・ライル君だそうだ」
生徒の興奮は冷めぬまま勝手に説明を始めた先生。
てか……やっぱりシャロン…?
俺に気付いたシャロンはこれみよがしににっこり笑って手を振ってきた。
あはは…
「実稜俺受かった」
先生の説明を無視して俺に駆け寄ってくるシャロン。
お前条件忘れてんだろ?!
「よ…良かったね…」
反論する気もなくして適当にあしらったらぎゅうっと抱き着かれた。
お前は…(泣)
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