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「俺は長靴を履いた猫の生まれ変わり。他も皆生まれ変わったけどカラバ公爵様だけが居なかった」
さーせん…
最初から意味プーさんなんですが…?
「やっと見付けたよ、
カラバ公爵様」
……タラバ公爵って俺?!
「俺タラバじゃないけど??!」
「……………プッ
カだよ、カラバ公爵。」
肩を震わせて笑いを堪えるのを見て次第に状況を把握してきた。
カラバ公爵―――!!!??
分かり難いなこの野郎。
カニみたいな名前しやがって…
「貴方を幸せにするのが俺の役目。貴方にきっと幸せを運んでくるよ。」
ダイエット商品の通販より胡散臭いな。
長靴も履いてなけりゃ猫でもないお前が長靴を履いた猫の生まれ変わりって証拠あんのかよ。
「例えば?
幸せは目に見えないとか言うなよ~?」
「姫様とご結婚を」
難易度高っ!!
それは俺の問題も被ってくるからやめて頂きたい。
「また姫様と…」
小さく呟いた奴の目にうっすらと涙が浮かんでいたのを俺は馬鹿な妄想に耽り気付かなかった。
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